宮地古墳群は瀬戸市南部の豊田市境に所在する。現在のところ3基の古墳が確認されており、内1基は前方後円墳(宮地第1号墳)、同第2・3号墳は円墳とされている。この宮地古墳群の周辺には、他に吉田・吉田奥・塚原・来姓などの古墳群15基が確認されており、瀬戸市南部の矢田川流域における古墳分布の中心地になっている。これらの古墳はいずれも古墳時代後期に属し、その出土遺物から6世紀中葉から7世紀始めにかけての古墳群である。
周辺は古墳公園として整備され、一角には発掘調査された竪穴系横口式石室をもつ吉田第2号墳が移築保存されている。